今回は「国内FX会社」と「海外FX会社」の違いについてご紹介します。
FX投資を行う上で運営母体となっているのがFX会社です。
※FXは日本語でいうと「外国為替証拠金取引」といいます。
FX会社は国内外に沢山の会社が拠点を構えています。
最近では副業ブームで投資の話題からFXも注目されSNSでもよく見たり聞いたりすることが増えてきました。
FXの取引がスマホで24時間可能なこともあり、会社員でも夕方からFXを始められるため、一般的にも身近なものになってきました。
一部の海外FX会社では、アジア向けに展開している業者も多く、日本人スタッフが居たり、日本語サポートが充実していたりと日本国内に居ながら海外のFX会社を通してやり取りを行うことも当たり前になりました。
そこで、同じFXといっても国内のFX会社と海外のFX会社では、何がどのように違うのか?条件やシステムの部分でも大きな違いがありますので、日本のFX会社と海外のFX会社の違いを紹介していきます。
ぜひ、FX会社を選ぶ際の参考にしてください。
国内FX会社と海外FX会社の違い:①入出金の迅速性が異なる
まずFXを始めるときにはお金を専用の口座に入金する必要があります。利益が出た場合はその専用の口座から出金することになりますが、その入出金の迅速性も異なる部分になります。
方法などにも違いがありますが、やはり一番異なっているのは入出金のスピードです。
日本のFX会社であれば、普段利用している銀行口座からの振り込みネットバンクでなどでスムーズに手続きを行う事もできる他、クレジットカード決済などで入金を行うことができます。
また、各種オンラインウォレットに対応している場合もあるので、幅広い入金方法で沢山の方が利用できるよう工夫されています。
海外FX会社の場合も一部ネットバンクやクレジットカードを利用できリアルタイムで入金できるところもあれば条件がある会社もあります。
海外FXの会社の場合は入金方法と出金方法が異なるケースや、入金はbitwallet(ビットウォレット)などのサービス経由でなければならないなど指定されている場合があります。
またFX会社によっては入金の反映に若干時間がかかる場合があります。
出金に関しては日本のFX会社でも多少時間が掛かるケースもありますが、以前に比べると出金のタイミングは日本のFXも海外のFXも会社によってほとんど変わりなく早くなってきております。※金額によって異なります。
ネットバンク未対応の銀行を利用している場合は、海外FXを利用する際に新たに口座開設をする必要があります。
SAKUPAGEは楽天銀行のネットバンクを利用してます。
早すぎて驚きました!!
国内FX会社と海外FX会社の違い:②日本国の金融庁の支配下ではない会社が存在する
国内のFX会社は全て金融庁に管理されているので、レバレッジをはじめとした規制がかかっていますが、日本に参入している海外FX会社の中には金融庁への届け出を行っていない会社も一定数存在しています。
届け出を行わない主な理由は「レバレッジの制限がかかるから」ということになりますが、金融庁から届け出を出すように警告を受けている会社もあります。
このような会社を利用して取引を行っても、利用者が罪に問われたり金額を没収されたりすることはありませんが、会社自体が取り締まりを受けた場合には全て自己責任となります。
そのため、利用者が少ない海外のFX会社やできたての海外FX会社の場合、いろいろと調べどんな会社であるかを確認しておくとよいでしょう。
国内FX会社と海外FX会社の違い:③レバレッジの幅が大きく異なる
レバレッジというのは、入金した金額以上の額で取引を行うことができる仕組みのことです。
日本のFX会社では最大が25倍と規定されています。
例として40万円を入金すると800万円の取引を行うことができるということです。
海外FX会社の場合には、レバレッジの幅が非常に広くなっており、中には数千倍が上限となっている会社も存在しています。日本ではないため違法性は無いのですが、レバレッジが大きくなればなるほど単純に「リスクが大きくなる」と言い換えることがもきます。
ただし、そのレバレッジをうまくつかう事で少額でも大きい取引を行えるので稼ぎやすくなると言うメリットもあります。
調子に乗ると、入金した金額が一瞬にしてなくなってしまうと言うこともあるので、レバレッジが大きければ良いというわけでもありません。
日本でもとても有名な海外FX口座2つのレバレッジをご紹介
※口座のタイプによっても異なります。
XM(エックスエム) | リアル口座開設時に1倍~888倍の幅広いレバレッジの中からご希望のレバレッジを自由に選択することが可能 |
GEMFOREX(ゲムフォレックス) | 口座タイプとして、最大レバレッジ1,000倍のオールインワン口座・ノースプレッド口座の他、レバレッジ5000倍口座の3種類があります。自由にレバレッジを設定できます。 |
初心者にもおすすめの海外FX口座はこちらの記事でも紹介しております。
【初心者におすすめ】口座開設するならここ!海外FX会社3選
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国内FX会社と海外FX会社の違い:④ゼロカットが採用されているか
ゼロカットの解説の前に、FXで負けるとどうなるのかについて紹介していきます。
日本のFX会社を利用して、FXで負ける(=残高がマイナスになる)と追証制度という物が採用され、マイナス分の金額がユーザーに請求されるようになっています。
そのため、大幅なマイナスになった場合、支払い義務を負うことになり、支払いができないと借金を負うことになってしまいます。
このような事態に対応するために利用されているのがゼロカットです。
海外のFX会社では広く採用されており、残高が0になりさらにマイナスになった際にはその分を帳消しして0に戻すという措置を行います。
海外FXでは入金した金額が無くなってしまった場合のマイナス分は借金にならずゼロカットシステムで0円以降の損失分は、FX業者が負担してくれるシステムが適応されます。
これがゼロカットシステムであり、日本のFX会社ではほとんど採用されていません。
この点では海外のFX会社の方が取引しやすいと考えることもできますが、スプレッド幅が大きいことを考えると一長一短です。
ただ注意が必要なのは、ゼロカットが適用されるのは、あくまでも残高が0円(ゼロ)にった場合ケースだけです。
急激な変動が発生しロスカットされた場合なども適応されます。
ゼロカットがあると大きな金額がマイナスになっても安心ですが、負けないことが大切です。
また、通常の取引で負けた分(残高の範囲内でマイナスになった場合)には適用となりませんので注意してください。
よく勘違いされる方も多いようですのでしっかり理解しましょう。
借金のリスクを気にせずに取引を行いたい方には、ゼロカットシステムのある海外FX会社がおすすめです。
国内FX会社と海外FX会社の違い:⑤スプレッド幅が異なる
スプレッドというのは、買ったときと売る時の金額差のことです。
日本国内のFX会社はこのスプレッド幅が狭く設定されており、利益額は減少するものの、リスクが低くなっています。
低コストから投資を行うことができ、コツコツと利益を積み重ねていくことができます。
一方、海外FX会社は日本のFX会社と比較するとスプレッド幅が広くなっています。
そのため、レバレッジ幅が大きく設定されています。
もちろん、賭ける金額を変更することで調整を行うことは可能ですが、高コストの取引になりやすい傾向があります。
国内FX会社と海外FX会社の違い:⑥DD方式を使用しているかどうか
このあたりは専門的な部分に近くなるため、普通に利用しているだけでは気づくことはないかもしれません。
しかし、FXの勝ち負けに大きく影響することもあるのがこのDD方式です。
これはユーザーからの注文をディーリングデスクと呼ばれる管理側が判断して自社で相殺してしまう仕組みです。
この方式があると、ユーザーが大きなプラスになっていても実際はわずかな利益になっているというケースが生じます。
DD方式は日本のFX会社で多く採用されており、この方式によって会社自体が守られていると言い換えることもできます。
しかし、ユーザー側からすると邪魔ということもでき、DD方式が採用されていない海外FX会社を利用するユーザーも増えています。
気になる方はググってみてくださいね。
まとめ:一長一短の特徴を理解して、自分に合ったFX会社を選ぶ
今回は国内のFX会社と海外のFX会社を6つの点で比較し違いを紹介してきました。
ゼロカット・DD方式・レバレッジ・スプレッド幅あたりが大きく異なっている部分ですね。
実際にFXでトレードを行ったことを考えた時のメリットやデメリットを理解して決めましょう。
SAKUPAGEは日本国内のFX口座1つと海外FX口座を4つ利用してます。
それぞれ良い部分を見つけトレード毎にFX会社(口座)を分けていますので、必ず1つの会社だけと言う事ではありません。
国内・海外問わず、自分に合ったFX会社を選び、少しでも儲けられるように勉強を怠らないことが大切です。